ラムダ設計施工説明書ver.231

戸建住宅・店舗・高層ビル・工場など幅広い用途のニーズに応じて、窯業系建材の不燃外壁材、外装材、木目軒天や、耐火パネル・遮音床材等を生産。長年培われた技術力に基づき、高意匠かつ高性能な不燃建材の開発・製造を行なっています。 木造耐火用指定部材等を一貫生産。高度な機能付加で各業界からは高い評価を受けています。


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第4編維持管理contentsはじめに1シーリング・塗装の点検1-1シーリング1-2塗装2板材の汚れ除去3浮きビスの処理4あとで部品を取付ける場合5笠木・水切のメンテナンス6ラムダの補修7増改築の際の注意点8-1アスベスト(石綿)を含有しない8既存ラムダ部の解体ラムダの解体について8-2アスベスト(石綿)含有ラムダ製品の解体についての法規制79808080808080818283838383はじめに本編ではラムダ施工後どのようにメンテナンスしていただきたいかについてまとめてあります。最終ユーザー様へご案内いただきたい内容です。ユーザー様へお渡しできるように別刷りを準備しておりますので弊社営業所へご請求ください。1ラムダの劣化要因ラムダは押出し成形セメント板であり、素材自体が緻密で安定した化合物になっておりセメント成形体の中では卓抜した強度と耐久性を備え、長期間の使用にも十分耐えられる材料です。しかし、外装材として使用し、その性能を十分に発揮させるには施工後の維持管理が重要です。外装材に影響を与える要因および現象として次の事項が考えられます。・外部要因としては風雨、温度変化、紫外線、振動、塩害などがあり、それによる現象として、漏水、割れ折れ、凍害、腐食などがおこります。・内部要因としては結露があり、それによる現象として塗膜剥離、凍害、下地材や躯体の腐食、腐朽などがおこります。2ラムダの取扱い塗装は美観を目的としますが、ラムダ材料内への浸入水を防ぐ機能もあります。シーリングは板の接合部から室内への浸入水を防ぐことを目的としますが、同時にラムダへの浸入水も防いでいます。両者とも材料の維持管理はそれぞれのメーカーの指針によることになりますが、ラムダにとっても重要ですので十分な配慮をお願いします。ラムダは単体ではすぐれた耐久性を示しますが、他部材との接続部から外力が作用して割れが入ることがあります。また結露水や外部水がラムダに浸入しこれに温度条件が組合わさって凍害が起きることがあります。このように外的影響要因を排除することがラムダを長期間にわたってご使用いただけるポイントとなります。3ラムダの材質による取扱い過去に販売したラムダにはアスベスト(石綿)含有品と、非含有品があります。含有品についてはレベル3(P.12)に位置づけられ、公的に撤去などを求められてはおりません。通常の使用状態でパネルからアスベスト繊維の飛散リスクはほとんどないものと考えられています。穴あけ加工などをなさらずそのままの状態でお使いいただきたいと考えています。一方解体などの作業の場合、アスベスト含有品は「石綿障害予防規則」などの規制を受けます。本章の説明もしくは別途資料により安全に作業をお願いいたします。4法律上の扱い国土交通省告示第1072号(平成18年9月29日)により、「石綿等を飛散又は発散させるおそれのない石綿等をあらかじめ添加した建築材料」を次のように指定しています。「次に掲げるもの以外の石綿をあらかじめ添加した建築材料。一吹付け石綿二吹付けロックウールでその含有する石綿の重量が当該建築材料の重量の0.1%を超えるもの」したがいまして、過去に販売していたアスベスト(石綿)を含有したラムダは「石綿等を飛散又は発散させるおそれのないもの」という扱いになります。79


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