ラムダ設計施工説明書ver.231

戸建住宅・店舗・高層ビル・工場など幅広い用途のニーズに応じて、窯業系建材の不燃外壁材、外装材、木目軒天や、耐火パネル・遮音床材等を生産。長年培われた技術力に基づき、高意匠かつ高性能な不燃建材の開発・製造を行なっています。 木造耐火用指定部材等を一貫生産。高度な機能付加で各業界からは高い評価を受けています。


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第1編ラムダ物性と諸性能contentsはじめに1ラムダの強度と物性強度と物性寸法公差1-11-22ラムダの凍結融解性能13141414153ラムダ取得認定3-13-23-33-4防火・耐火認定番号防火構造準耐火構造耐火構造15151717214ラムダの諸性能4-14-24-34-4断熱性能層間変位水密性能遮音性能2424252526はじめに本編ではいろいろな使い方の可能なラムダそのものの性質についてまとめてあります。1材料の特色ラムダはセメントと硅砂を主原料とし96%以上が無機質材で構成されており、真空押出し成形法によって成形され、オートクレーブ養生によってトバモライト結晶を生成させた押出し成形セメント板です。緻密であるため吸水量が小さく、雨水にさらされても寸法変化が少なく錆びることのない材料です。一方、真密度が高いことから、中空構造をとって軽量化を図っています。この中空構造が、断熱性や防音性能および強度性能に有利に働いています。ラムダはセメント製品であります。そのため素地の状態ではエフロレッセンス(*)や反応条件の差によって表面の色むらやパネル間の色違いなども出てしまいます。このような特長がありますので、ご理解の上お使いいただくよう、本書の各説明を参考にして設計・施工をお願いいたします。(*)エフロレッセンス:コンクリートなどに生ずる一般的現象で、セメント成形体中のカルシウム分が水の移動と共に表面に現れ、空気中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムの結晶として白く析出するもの。2ラムダの形状パネル寸法は標準的に働き幅300〜304㎜(ラムダワイドは600㎜)で長さが2,990㎜・2,720㎜となっています。<詳細は本文を参照してください。>デザインパネル(二次元デザイン品)を各種取り揃えておりますので意匠に応じて選択してください。厚みは18㎜フラットパネルを基本にした18シリーズ、20㎜フラットパネルを基本にした20シリーズ、26㎜フラットパネルを基本にしたワイドシリーズ(フラットパネルのみの対応になります)があり、それぞれのシリーズ内では異なったデザインパネルと嵌合させることができます。ざねざね3ラムダの嵌合・止水ラムダはオス実とメス実を接合させる嵌合方式を採用しています。嵌合部には定形シールが打設済みですので嵌合するだけで止水ができます。長さ方向両端の接合部は不定形シーリングの施工が必要です。嵌合部の動きが自由なため層間変形に追従し、優れた耐震性能を発揮します。4ラムダの素材、防・耐火仕様現時点で販売中のパネル材質はアスベストを全く含有しない「ゼロアスベスト品」です。ラムダは素材として国土交通大臣の不燃材料の認定を受けています。壁構成として防火構造、準耐火構造の認定も受けています。耐火構造に関しては、ラムダとせっこうボードの組合わせ構造による認定と、ロックウール吹付け工法が使用できます。詳細については本文を参照してください。5認定の対応について平成19年6月20日の建築基準法の改正により建築確認申請において防・耐火に関する「認定書」および「別添」の添付が義務付けられました。確認に関する運用が変わり、従来に比較して認定文面に厳格に従うことが要求されるものと考えられます。従来は、より安全なもの、同等と考えられるもの、は文面に記載がなくても認められていたというケースも、記載がないことを理由に認められないという事態も想定されます。各地区の行政の判断になってきますのでそれにしたがってください。認定書類につきましては弊社営業所またはラムダ販売施工店へご請求ください。13


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