ラムダ設計施工説明書ver.171

一般住宅・店舗・高層ビル・病院・工場など用途に応じた建材ニーズを的確にとらえ、窯業系建材の不燃外装材(外壁材)、不燃内装材(内壁材)、耐火パネル、 木造耐火用指定部材等を一貫生産。高度な機能付加で各業界からは高い評価を受けています。


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壁体内断熱材ラムダ流出する水蒸気壁体内に残留する水蒸気(屋外側)(室内側)結露室内から壁に流入する水蒸気内装材安全にお使いいただくために1-1セメント系外装板の経年劣化一般にセメント系外装板は基本的にセメントコンクリート組成を持っていますので数十年の耐久性を有していますが、種類によって特性が違い劣化のパターンも違ってきます。劣化現象はひび割れ、寸法変化、中性化、凍害などがあります。ラムダは真空押出し成形を行い、オートクレーブ養生により緻密なトバモライト結晶を生成させた成形体のため真比重1.7と高密度になっています。そのため水分を吸収しづらく、吸収しても寸法変化が小さくなっており、中性化速度も遅いなどの特徴があります。ひび割れは起きることがありますが、一般にクラックとして成長することはまれで安定しています。凍害は一旦水分が浸入してしまうと膨張圧に耐えられなくなって基材破壊を起こすケースがあります。ラムダの経年劣化を防ぐには材料、施工、メンテナンスの3方向からの対処が必要です。材料につきましては工場が責任を持ってISO品質管理システムによって生産された製品を納入する態勢をとっております。施工上の留意点は本書に述べておりますので設計施工にあたりましては十分にご配慮いただきますようお願い申し上げます。メンテナンスは最終ユーザー様のご判断になりますが、本書維持管理編をご参考いただきますよう設計もしくは元請の皆様から注意喚起をお願いいたします。1-2凍害のメカニズム「凍害」はセメント成形体内部に浸入した水分が凍結膨張と融解を繰り返すことにより成形体の基材を破壊する現象です。凍害を完全に防ぐことは不可能と言われていますが、本編では施工経験をもとにその発生原因と防止策を検討し、外壁の構造・設計および施工について遵守していただきたい基準を設け、押出し成形セメント板ラムダの機能が最大限発揮されるようまとめました。外装材の凍害因子は大きく「内部結露水」と「外部からの浸入水」に分かれます。それに対策することが凍害を防止することにつながります。以降個別要因毎に述べますが、対策として難しいケースとして外部浸入水の防止のための塗料選定と結露防止が地域によっては両立しないことがあります。そういう状況下であっても対策となるのは「通気構法」です。当社では凍害対策の基本は通気構法ということで、普及に努めております。内容をご理解の上、構法として採用いただきますようお願いいたします。(1)内部結露内部結露とは高温サイドの室内に存在する水蒸気が低温サイドの壁面で凝縮する現象です。冬期間ガラス窓で結露することはよく見られる現象です。外壁は外壁材、断熱材、内壁材で構成される例が主流ですが、断熱材が入っていたとしても外壁材の室内側の面で結露する事例が多く見受けられます。例えば室温20℃外気温-10℃の場合、室内外の水蒸気圧差は1.7KPA(170KGF/㎡)あり(室内外の相対湿度双方とも80%とした場合)屋内から屋外への水蒸気の大量移動がおこります。内部結露が起きている場合、結露域への水蒸気供給が続くことになります。対策として結露の起きない高温サイドの内壁材部分に非透湿のフィルムを設けることにより水蒸気の移動を抑えることができます。しかし水蒸気は「気体」ですので、効果をあげるにはフィルム層は「気密」であることが必要となり、施工上相当の配慮が要求されます。建物の高気密化、高断熱化の流れのなかで、水蒸気挙動の視点を欠いた設計がおこなわれることにより内部結露被害は大きくなり、外装材被害ばかりか、構造材の腐朽、ダニの発生などの大きな問題につながっている例が多く報告されています。第1章271


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